今年度より、課外教室として「ダンス教室」を開講しました。
体験レッスンの初日、どうしてもダンスに集中できないお子さんを見て、私は心配になって、「大丈夫でしょうか?」と、講師の先生に尋ねました。
講師の先生は、とても落ち着いた声で、こうおっしゃいました。
「なかなか集中できない子が大化け(おおばけ)することはよくあります!」と…。講師の先生の「大化け」という言葉は、
ダンスが著しく上達し、人として大きく成長するという意味です。
私は、その時ふと、ドラッカーの次の言葉(『断絶の時代』より)を思い出しました。
できない子は、生まれつきではなく、
「できる子であるわけがない」という決めつけからつくられる。
私たち大人の子どもを見る目はどうでしょう。「できないのだから…しかたがない」とレッテルを貼って、そっとしておく
(ほかっておく)ということはないでしょうか。それは、大人として、最も「無責任」な態度です。
ドラッカーは、「子どもの学ぶ能力には、リズム、速度(理解度)、持続性の個人差があり、できない子は、教える側が、
これら3つの要素を無視したときに生まれる」とも言っています。
私たち大人に「思い込み」はないでしょうか。「この子は○○だから…」とレッテルを貼ってしまうことはないでしょうか。子どもには、学ぶリズム、速度、持続性に違いがあることを、今一度、再確認したいと思います。
盲目の名ピアニスト・辻井伸行さんを育てた、母親の辻井いつ子さんは、才能の無い子なんていないのです!」と断言しています。
保護者の皆様も、ぜひ、お子様の“可能性”を信じてあげてください。釈迦に説法をお許しください。
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