子どもの話を体で聴く


菅原裕子著『子どもの心のコーチング』(PHP文庫)は、70万部を超えるロングセラーです。
子育てについて、教師や親に、多くの示唆を与えてくれます。その中の一節を、私なりに要約したものをご紹介します。

子どもの話を体で聴く

<視線>
忙しかったりすると、顔も向けずに声だけで子どもの話を聞くことがあります。
しかし、子どもの様子から、「聴いてもらいたい」というメッセージを受けとった時は、
必ず向き合って、視線を合わせて、子どもの話を聴くようにしましょう。
<表情>
向き合って座っていても、表情がかたければ、「聞きたくないのかな」と思わせてしまいます。
柔らかい表情を心がけてください。
<身ぶり・手ぶり>
腕組みや足組みは、警戒や拒絶のシグナルです。
実験してみてください。
向こうから子どもがやってくるのが見えたら、大きく両腕を開いて笑顔で迎えてください。
子どもは、懐に飛び込んできます。
今度は、腕を組んで、怖い顔をして待ってみてください。
子どもは、少し前で立ち止まり、けげんな顔で見るでしょう。
<声による表現>
「いいお天気ね」と嬉しそうに言うと、お天気のいいことを喜んでいるのが伝わりますが、
同じことを沈んだ調子で言うと「日焼けがこわいのかな」などと思います。
声の調子は言葉の意味を大きく変えます。
「うれしそうね」はうれしそうに、「悲しかったのね」は思いやりをこめて、
とその状況に沿っていい方を変えます。
相手の気持ちにそっていれば、自然とそうなるでしょう。

いかがでしょうか。
以前、何かの講演会で、
話し手が話しやすい「よい聴き方」のポイントが6つあることを教えていただきました。
■興味を持って
■その人の目を見て
■やっていることの手を止めて
■笑顔で
■その人の話が終わるまで
■うなずきながら

です。

菅原氏と通ずるところがあるなと思いました。釈迦に説法をお許しください。
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