卒園式「園長式辞」

3月16日(木)に挙行しました「卒園式」の園長式辞を掲載させいていただきます。

式辞

日一日と暖かくなり、園庭の木々の芽も大きく膨んで、「春の訪れ」が感じられるようになりました。 
このよき日に、菊武学園髙木理事長様ならびに保護者の皆様のご臨席を賜り、
このように厳かに「卒園式」を行うことができましたこと、心より感謝申し上げます。 

卒園児の皆さん、ご卒園おめでとうございます!

皆さんと一緒に過ごしたのはわずか1年間でしたが、
皆さんは、いつも「笑顔」「元気」に挨拶をしてくれて、
「なんて素敵な子どもたちなのだろう!」と、いつも感心をしていました。

皆さんの幼稚園生活の大半は、まさに「コロナとの闘い」でしたが、
皆さんは、常に「コロナには絶対に負けない!」という強い気持ちを持ち、
いつも手指をきちんと消毒し、マスクをしっかりつけて、
「自分の健康」だけでなく、「お友達の健康」をも気遣いながら生活してきましたね。 
その「正しく」「心優しい」行動により、皆さんはこれまで、
「みんなの力」で、コロナに打ち勝ってきたのです。
「自分たちはできる!」と自信を持ってください!

そのような素晴らしい皆さんとのお別れに際して、
「これから大切にしてほしいこと」を、1つだけお話します。

先ほど皆さんは、「大きくなった時の夢」を発表してくれました。
その夢をかなえるために大切にしてほしいこと。
それは、「ありがとう」という感謝の気持ちを持つことです。

「ありがとう」という気持ちを持てば、人は皆、優しくなれます。
「ありがとう」と言われたら、人は皆、幸せな気持ちになります。

皆さんは、これまでどれだけの人にどれだけの「ありがとう」を言ってきましたか。
そして、今、一番「ありがとう」と言いたい人は誰ですか。

皆さんの修了証書には、その始めに、皆さんの「名前」と「お誕生日」が書かれています。
皆さんが生まれた時、家族の方は「生まれてきてくれて本当にありがとう!」と心の底から喜ばれたはずです。
そして、皆さんの「命の輝き」が、さらに大きく煌(きら)めくようにと願いを込められ、
皆さんに、素敵な名前をつけてくれました。
「健康に育ってほしい!」
「みんなから愛される子に育ってほしい!」
「幸せに育ってほしい!」
そんな願いが込められた大切な名前です。

これまで、皆さんが笑っている時も泣いている時も、
家族の方は、その願いを込めて、何回も何回も、皆さんの名前を呼んできました。
皆さんが熱を出した時、寝ずに看病してくれた人は誰ですか。
運動会などで、張り裂けるほどの大きな声で応援してくれた人は誰ですか。
そして、今、この卒園を一番喜んでくれている人は誰でしょう。

皆さんの一番大切な人は、皆さんのことを、いつも、あたたかく見守ってきてくださったのです。
これから、もし何かに迷ったり悩んだりした時には、
自分の名前に込められた「家族の方の願い」を思い出してくださいね!
そして、いつまでも、「ありがとう」という感謝の気持ちを持ち続けてください。

さて、改めまして、保護者の皆様、お子様のご卒園を、心よりお祝い申し上げます。
幼児期の子どもたちの生活は、「ハラハラ」「ドキドキ」の連続であったろうと拝察致します。
また、言われぬご苦労もあったことでしょう。
3年前にお預かりしました時から本日まで、
教職員一同、真摯に教育活動に取り組んで参りましたが、
この間、終始「深いご理解」と「温かいご協力」を賜りましたことに、深く感謝を申し上げます。
ありがとうございました。

以上をもちまして、73名の希望に満ちた皆さんの前途に「幸多かれ」と祈り、
式辞といたします。

令和4年3月16日  菊武幼稚園長 堤 泰喜

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